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PCR法 歯周病菌のP.g. 菌検査

 
歯周病の原因は細菌による感染症です。歯周病菌にもいろいろな種類の菌があることがわかっています。その中でも、最も病原性の高い(悪質な)歯周病菌がP.g.菌(P.gingvalis)です。

Pg菌の種類 線毛の型 歯周病になりやすさ(オッズ比)  
Ⅰ型 直毛型 0.16倍
Ⅰb型 束毛型 9.21倍
Ⅱ型 パンチパーマ型 44.44倍
Ⅲ型 剛毛型 1.96倍
Ⅳ型 スキンヘッド型 13.87倍
Ⅴ型 産毛型 1.40倍

表のように、P.g.菌にはⅠ型、Ⅰb型、Ⅱ型、Ⅲ型、Ⅳ型、Ⅴ型があります。この中で 型だけオッズ比が桁違いに高く、それ以外の型はあまり歯周病に関係しないことがわかります。ですからP.g.菌Ⅱ型のみを正確に計測できれば、患者様一人ひとりの歯周病リスクを知ることができ、最適な治療法を選択できるようになります。ところが、これまでP.g.菌Ⅱ型のみを計測することは容易ではありませんでした。
最近になって新しいPCR法によるP.g.菌Ⅱ型の計測法が、オルコア社で開発されました。なんと45分と言う短時間で、P.g.菌Ⅱ型の検査結果がわかる画期的な検査機器です。そこで当院では、世界に先駆けてこのPCR法の検査機器を導入しました。この最新の検査が受けられる歯科医院は、現在のところ茨城県では当医院だけです。(R112月時点)当院では、歯周病でお困りの方を対象にこの検査を実施しています。特にこれからインプラント治療を受けられる方は、是非検査をお勧めします!

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