当院では、出来る限り歯を残す努力をしております。しかし、残念ながらすでに歯が抜かれてしまっている場合には、インプラントが適応される場合があります。
従来、歯を失った場合の治療法は、両隣の歯を削って橋渡しにする方法(ブリッジ)もしくは、取り外しの入れ歯が一般的でした。
ブリッジは、健康な歯を削らなければなりませんし、両隣の削った歯に負担がかかったりします。また、取り外しの入れ歯は、違和感があり食べ物も詰まりやすく、お手入れが難しいのです。
インプラントとは、顎の骨と生体親和性のよいチタン製スクリューを顎の中に埋め込み、それを歯の根がわりにしてその上に人工の歯をいれる治療法です。ブリッジや入れ歯と比べて、健康な自分の歯を削ることなく歯をつくることができますし、入れ歯のようにガタついたりしないため、自分の歯があったときのようにお食事もしっかり咬むことができます。
入れ歯
ブリッジ
インプラント
インプラントのメリット
上部構造がしっかり固定されるので、入れ歯に特徴的な「すべり」や「ずれ」がありません。また、器具がお口の中を覆うこともありませんので、食べ物の食感を損なうこともありません。インプラントは、欠損部分だけを補うことが出来る治療方法です。
インプラントは独立した構造をしているので、ブリッジや入れ歯のように他の部位に負担をかけません。
歯を一本失った場合は、その部分にインプラントを入れ、歯を全部失った場合は、失った本数だけインプラントを埋入します。
インプラントは顎の骨と直接結合しているので、取り外してのお手入れは全く不要です。日常のお手入れは天然の歯と同じように歯ブラシで毎食後にブラッシングするだけです。
入れ歯のように食べ物が挟まって不快感を覚えることもありません。
また、治療後のケアを怠らなければ、治療効果が半永久的に続くことは、インプラントの最大のメリットです。実際、世界で最初に1965年に純チタンによるインプラントを導入した患者さんは、現在もなお問題なく機能しているとのことです。
インプラントを長持ちさせるために定期的にクリニックでメンテナンスを受けましょう。
インプラントは、歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯冠を取り付ける治療方法です。
私達が物を噛む時の力は、想像以上に大きいものです。丈夫なインプラント(人工歯根)治療を施していれば、天然の歯の時と同じように力強く噛むことが出来ます。
また、その見た目は天然の歯と区別が難しいほど自然な仕上がりです。
当院の特徴
10年 保障
当院でインプラント治療をお受けになられた方には、当医院の規定に従い10年間の無料保障を付けておりますので、将来にわたって安心していただけます。
(他院でお受けになられたインプラント治療個所の修理や再治療、メンテナンス等も行っておりますが、そのような場合は保証対象外となりますのであらかじめ御了承下さい)
安全
これまでの当院のインプラント成功率はほぼ100%ですが、これを維持しつつ更に高い安全性を患者様に提供する必要がある事から最新CTを導入しています。当院では、全ての患者様に対して3次元の画像(CT)を元に行った徹底した術前シミュレーションを行い、サージカルガイドを用いてインプラントの手術を行っています。安全なインプラント治療を行うにはCTとサージカルガイドが必須であり、海外では当たり前のことです。日本でCTとサージカルガイドを導入している施設は非常に少ないのが現状ですが、どんなに経験が有り優れた医師でも、インプラント埋入位置が1~2mmぐらいはズレてしまうものです。私はインプラント事故を無くす為にも、CTとサージカルガイドが日本でも普及することを期待しています。
無痛
当院では、希望があれば局所麻酔に静脈内鎮静法という方法を併用しています。これはあたかも眠っているような(うとうとしている)状態で手術を受けるため痛みや恐怖心をまったく感じません。それに全身麻酔ではないので入院の必要もなく充分な休息をとるだけで帰宅することができます。歯科麻酔医が術前検査、心電図、血圧、脈拍、血液検査を行って手術をします。ご本人はうとうとしている間、麻酔医は体をモニターし、血圧が高くなれば下げたりと、常に正常であるかどうかをチェックします。このように患者様サイドに立った歯科麻酔医がいることが、安全に手術が終了することにつながるのです。
メンテナンス
当院のインプラント治療の特徴は、長期的に定期健診を受け続けることを前提としている患者様を対象としていることです。この前提のもと、4人のメンテナンス専門歯科衛生士による定期的な治療と予防が行われています。それにもかかわらず、残念ながら歯を失ってしまった場合にインプラント治療が行われます。したがって、インプラント治療後も、それ以前と同様にメンテナンスをお受け頂くことが前提としております。ですから当院では、これまでインプラント治療後の脱落や痛みなどのトラブルが生じておらず、自信をもってインプラント10年保証をしているのです。
インプラント周囲炎の予防
近年、高額なインプラント治療後に生じるインプラント周囲炎が社会問題として提起されています。インプラント周囲炎は、天然歯の歯周病に相当し、原因も歯周病と同じバイオフィルム(ばい菌)です。歯を失う原因の多くが歯周病ですが、インプラントにも歯周病と同じことが起こります。それがインプラント周囲炎です。当院でも、他院で行われたインプラント治療後の不具合・トラブルを訴えて来院される患者さんが、近年急増しています。日本では、歯周病を放置したままインプラント治療をしてしまう傾向がみられますが、歯周病を放置したままではインプラントに影響を及ぼさないはずがありません。インプラント周囲炎の治療と予防を行うには、正しい歯周病学を学んだ歯科衛生士によるメンテナンスが必須となります。ところが、日本の歯科医院の多くではメンテナンスが確立していない為、インプラント周囲炎が急増しているのです。
当医院で使用されているインプラント
当院では患者さんの顎骨の状態、かみ合わせ、生活背景(海外転勤の有無)などを総合的に判断して、一人ひとりに合ったインプラントを使用しております。もし、希望のインプラントメーカー等がございましたら、お気軽にお申し出下さい。(全て10年保証付き)
究極の安全性」を求めて
タイトルにもある通り「究極の安全性」を求めるために当院ではCTとサージカルガイドを使用しております。
当院では、これまで治療後のトラブルはありませんでしたが、今後もこれを維持しつつ更に高い安全性を患者様に提供する必要がある事からCTとサージカルガイドを使用しております。
どんなに経験が有り優れた医師でも何か事象でインプラント埋入位置が1mmでもずれる事は想定出来ます。
3次元の画像(CT)を元に行った徹底した術前シミュレーションを行いサージカルガイドを用いる事で理想的な埋入を確実に行う事が実現出来ます。
インプラント治療時にCTやサージカルガイドを用いている歯科医院は、まだ非常に少ないのが現状です。しかし、より安全なインプラント治療を行うには必須だといえます。
サージカルガイド「SICAT」は、世界で最も有名なドイツ医療機器メーカーであるシロナ社で作られています。
従来のサージカルガイドは、お口の模型のみで作製しています。
しかしながら、インプラントを埋入するのは模型ではわからない顎の骨です。当然、骨の中には血管や神経が複雑に通っています。したがって、インプラントを埋める場所の骨形状、血管、神経などの状態を考慮したサージカルガイドでなければ、「ガイド」の意味がないことは容易に想像がつくことでしょう。
そこで当院ではCT画像を元に作製したデータ(インプラントを埋める位置をコンピューター上でシミュレーションします)をドイツのシロナ社に送っています。
シロナ社では、このデータを元に最新鋭の機械でサージカルガイドを作製します。
もちろん、患者様のお口の中はみなさん異なりますので、ただ注文して終わりという訳ではではありません。
より確実なサージカルガイド、より良いサージカルガイド作製のため何度かドイツとのやり取りを経てから完成させます。
やり取りの中でこちらからの注文、ドイツからのよりよい方法の提案などの意見交換も行います。
つまり世界規模の人間の目・知識を経て安全・確実なサージカルガイドが作製されるということです。
当院では、医療先進国ドイツで作成されている事を考慮しシロナ社の「SICAT」を使用しております。
来院からインプラント治療まで
1 カウンセリング
2 当医院でCT撮影※2
3 専用ソフトを用いてインプラント治療のシュミレーション
4 シュミレーションの結果と模型をドイツに送ります
5 2~3週間でサージカルガイドが出来上がります
6 サージカルガイドを使って安全なインプラント治療
※
こちらの作成の流れは医院側での作業でございます。
実際に患者様が行う事は院内でCT撮影をして頂き、型取りを行うだけでございます。
※2
安全性と正確性が求められるインプラント治療にはCTによる3次元診断は必須であり、いまや世界の常識となっています。近年それと相反しCTの被ばく量が問題視されていますが、当院はそれを解決した低被ばくCTを使用しています。